時計回り自走ビワイチ 生水の郷「針江」と菅浦湖岸集落

ライドログ

関西のロードバイク初心者がいつかは行ってみたいと思う琵琶湖一周ライド、通称ビワイチ。

多くの人が輪行ないし車載からのビワイチにチャレンジしますが、あいにく僕はダイエット中の・・・(3度目の書き出しなので以下略。今回輪行したし。

さて、前回はサイコン充電切れとプーリーの不調で断念した自走ビワイチ。この酷暑の中、リベンジなるか・・・?結論から言うとビワイチはしたけど自走は完遂できませんでした!残念!

今回は正規ルートの反時計回りではなく、時計回りで行ってみました。コースも外れてカスタムビワイチです。

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青木煮豆店「豆氷」~白鬚神社まで

暑い中安定の7時出発です。いつもどおり淀川~であい館を抜けて久々の宇治川ライン。

さすがに2ボトル体制に変更してツールケースはサドルバッグに。今日は着替えとか反射ベストとか輪行バッグ入れてきたけど、毎回このデカさは面倒なのでちょっと小さめのサドルバッグ買うかな・・・。

北側斜面&川沿いだからか、宇治川ライン、日陰が結構気持ちいい。自転車乗りもたくさんすれ違いました。

瀬田唐橋到着が11時前。酷暑にこの時間からフルビワイチ始めるとかバカ通り越して頭おかしいんじゃないの・・・?

いえ、今日は反射ベストも持ってきていて前2灯リア2灯&前後ヘッドライトのナイトライド装備。つまりこれは計画通りなのです!決して寝坊したからじゃありません!決して!(理由は後ほど)

とは言えこの日は午前中ほとんど太陽が出ず、薄曇り。台風が来てるので東風と思ってたけど(予報も東風)、なぜか西よりの南風で追い風ヒャッハー状態。すぐ水が無くなるので休憩しながらサクッと161号線を直進して目的地、志賀に向かいます。

やって参りました志賀駅すぐ、「青木煮豆店」さん。

昭和7年創業とのことですが、引き継がれてからだいぶグランジな外観に改装されてるようです。

フュージョン系のジャズ?がかかり、ミストシャワー&扇風機でいい感じのボロ感(褒めてます)の店内?で待つこと数分。

フォトジェニックかき氷「豆氷 全部のせ」800円

フワッフワ系のかき氷に数種類の甘く煮た煮豆、白玉、ミルク、きな粉のトッピング。なかなかファンキーなお兄さんが経営されているのですが、お兄さんの外見からは想像もつかない(褒めてます)優しい、自然な甘さで煮られた柔らかい豆、白玉もボリュームがあるのでかき氷なのに「食い応え」があります。

最近奈良では「食事氷」なる食べ応えのあるかき氷が流行っているそうですが、張れるんじゃないでしょうか(ほぼ整理券方式でも行列必死なので食べたことないですが。) 。変に食事系を意識しなくても結構な食事感でひんやり涼みながらも食い応え。甘すぎず、あくまでかき氷を食べているという感覚は維持しながらもお腹もそこそこ膨れる一皿、美味い。ご馳走様でした。

後から写真見て気付いたんですが、豆屋だけにコーヒーも美味そう・・・。

でそのままサクッと白鬚神社。タイミング見て反対車線に渡れなくもないけどあんまり好ましくないので、車と人が途切れた一瞬の隙に撮影して水補給してそのまま再開。人が多いところは苦手です。

名水「秋葉の水」と生水の郷「針江」で熱暑のピークを避ける

白鬚神社から湖周道路(風車村方面)には向かわず、そのまま161号線を直進。

え、いや、あの、もしかしてビワイチルートより断然走りやすくないですか?どうなんです滋賀県さん。

STRAVAのセグメントもないけどめっちゃ快走。ビワイチ好きの方々には申し訳ないけれど、ビワイチルートって車道半ばくらいまで無理やりマーカー引いたりしててどうなんだろう、と思います。このルートにしたのは理由があるんですが、思わぬ走りやすさに驚きました。

さてその理由。湖周道路より内側の高島市安曇川(あどがわ)周辺は、比良山系から湧き出る湧水の豊富な水の街だそうです。途中161号線を左折、安曇川を登って名水「秋葉の水」

地元のおっちゃん(たぶん酔っ払いw)が水を汲んでたので挨拶。定番の「兄ちゃんどっから来たんや?どこまで行くんや?タイヤカッチカチやな!」セットで。「一周か?」じゃなくて「どこまで行くんや?」が入ったのは意外。

さて、お水を頂きましょう。

ヒエッヒエでまろやか&甘み?が少しあるようなおいしい水。直前のセブンでボトルを空にして氷だけを入れてきたので補充します。合わせてゴクゴク。うまー。

頭から被りたかったけど、ここは地元の方々の共用スペース。やりすぎると「これだから自転車乗りは・・・。」となりかねないので、軽く顔を洗う程度にさせて頂きました。ありがとうございます。しばらく佇んで体の火照りが十分収まってから次の目的地へ。

そう、今日11時スタートのビワイチを選択した理由がこれです。

13:00~15:00の熱中症時間帯は極力走らない。

走らないだけじゃなく、一番暑い時間帯に涼む。エアコンじゃなく自然で涼む。

13時過ぎにここに着くためには11時に唐橋発がベスト、ってなスンポーです。

先週の津のライド(2日目)で、13時過ぎに暑い中走って熱中症一歩手前までいってしまったので、反省して走らないことにしました。グロス時間はかかるけど、熱中症になりたくて走ってる訳じゃないのでこの時期はこれが正解なのです。かの有名なブロガーさんもそう言ってます。 実際この時間さえ避ければこの酷暑もそこまでしんどくない。(最後、別の理由で自走断念になりましたが。)

そのまま第2の避暑ポイント、「生水(しょうず)の郷」針江地区へ。

観光地化されてない(地元が望んでない)ので、あまり積極的にガイド等に出てくることはありませんが、街中の水路(いわゆる側溝のドブ川)とかもめちゃめちゃ綺麗な水が流れてて、全然暑くない不思議な地域。

上の真ん中写真、川辺に降りられるところで脚をつけると

この透明度!!(毎度汚い脚ですみません。)

これがもうめちゃくちゃ!冷たくて!超気持ちいい!です。

サウナの冷水風呂みたくずっと浸けてると痛くなりそうなレベルなんで、10℃~15℃くらいなんじゃないでしょうか。炎天下こんな川が流れてるなんてふしぎ!(小並

地域の子供たち?帰郷した子供たちでしょうか。ドジョウ?メダカ?すくいとか、発泡スチロールに乗ったりして遊んでます。癒される~。事案化するのでもちろん撮影はしませんよ!

15時までここでのんびりと休憩しました。気持ちいい~。

注:針江地区について
上でも書きましたが、この針江地区は地元住民の要望で観光地化されていない、単なる「地域の方々の生活空間」です。「川端」という水路を使った独特で情緒深く、美しい生活様式があるのですが、実際に過去にテレビで取り上げられた後アマチュアカメラマンが押し寄せ、民家に立ち入って撮影、設備を動かしてそのまま帰るなど不幸なことがあったそうです。なるべく少人数で立ち寄る程度にとどめて、むやみに民家を撮影しない、騒がないなどの配慮が必要かと思います。民家を撮りたければ案内所でガイドさんにお願いしましょう。(僕は上のポイントからほぼ動かず、ソロという事もあってか幸い白い目で見られるようなことはありませんでした。)

いや、満喫しました。酷暑だからこそ味わえる、一番暑い時間帯に涼むライド。エアコン効いた店内でしのぐのもいいけど、これはめちゃくちゃ楽しかった!

少し外れた用水路でもこの透明度!なんか尻尾が赤みがかった知らん魚いるし!

菅浦集落・奥琵琶湖パークウェイ

15時過ぎ、十分体の火照りが収まり、日も少しは穏やかになったので結構快適。ってか脚が全快してクルクル回る。海津大崎付近まで35km/h巡行してたはず・・・!セグメントが無いので悲しい!

海津大崎を抜けて奥琵琶湖パークウェイへ。正規ルートの反時計回りだと一度海津大崎に来てから戻ることになる(一方通行のため)ので、時計回りが正解なのです。

この海津大崎抜けてから奥琵琶湖パークウェイに向かうあたりが一番「湖岸を走っていて気持ちいい区間」だと思います。でもビワイチのルート外・・・。どうなんです滋賀県さん。

やってきました奥琵琶湖パークウェイ入口。坂がお好きな皆さんは迷わず左に吸い込まれるのでしょうが、ヘタレデブな僕はまず右側に降りるのです。菅浦湖岸集落。

詳しいことはwikiに丸投げするのでどうぞ。

千年以上前からある集落で、つい最近まで陸路無しの陸の孤島だったってんだから、隠れ里感がすごい。

写真上手い人ならもっと上手に撮ってる(石垣とか歴史を感じて見事!誰かぜひ!)だろうけど、僕にはこれが限界なのです。

パークウェイはえっちら登りました。

パークウェイ駐車場。前回のライドではこの先が通行止めだったんですが、解除されてます。

あ、展望台だから後は下りだと思ったらここ登るのね・・・。

この先、駐車場までの登りより辛かった!15%区間とかもあったし、何より登りと思ってなかったので!

でも時折見える眺望は展望台よりすごい。駐車場から折り返しで下ることも可能ですが、月出方面にさらに登ることをおススメします。デブで坂嫌いな僕がそう言うくらい眺望がいい。写真撮れなかったけど、その後は一方通行の下りなので対向を気にする必要がなく、湖岸を下ってる感もすごい。ダウンヒルで感動したの初めてです。

やっぱり奥琵琶湖パークウェイがビワイチのクライマックスだと思うんですがどうなんです滋賀県さん。僕が登れるんだから上級者向けってほどでもないでしょう。

下って水鳥ステーションまで。日没ベストタイム目指したけど少し過ぎてしまった。残念。 17時30分ころ登り始めたので1時間半以上かかった。登りおそーい!!!おもーい!!!

残り後半は苦行・・・。

さてここまでで200km、こっから先は単調な道のりです。だいぶ暗くなってきた。と、「バチュン!!」と不気味な音。

えー。。。

えーーーーーー。。。

タイヤ即死クラスの金属片。ツールケースはサドルバックなんで、地味にめんどくさい。200km越えてからのパンクは心にキますね。ノロノロと30分ほどかけてチューブ交換&手押しポンプ。つらい・・・。

ブルベじゃあこのロスは致命的なのでCO2インフレーター必須ですね。

で、彦根で予定してたお店もお盆だからか、営業時間なのに店じまい。

悲しみに暮れたまま、信号も灯りも少ない暗闇の中、前照灯だけを見て単調にクルクルクルクル・・・。そして結構な交通量&スピード。

これ、集中力ヤバい。しんどくはないけどたまに気が切れてフラっとしそうになる。たまにカメとかイタチとかウシガエルとかの無残な姿もあるし、いつ飛び出てくるかも分からないので集中は切らせない・・・。車が多いのでこないだの青山高原暗闇ダウンヒルとは別の怖さ。ナイトライドの経験値ってこういうことですね。

怖いので10kmに1回くらい休憩しながら、コンビニで水買って頭から被って気を取り直して再開、の繰り返し。

で、水かぶってビショビショのまま走ってたからなんでしょう、ウェアとお尻(股)が擦れて、250km過ぎたあたりからお尻がヒリヒリし始める・・・。

しかもここまで、なぜか向かい風。なんで西風やねん、台風きてるから東風ちゃうん!!!
(後から考えると南風なんですが、時計回り後半は南西方向に向かうので南風も結構キツい)

琵琶湖大橋に着くころにはもうダンシングじゃないと走れない状態に。今まで走ったことある距離なのに感じたことのないケツの痛み!股ズレは濡れるとキツいってのは帰ってから知りました。

なんとか唐橋までは帰ってきたけど、ここから自走で帰るとおマタがズルズルになっちゃうし、ダンシングしっぱなしもキツいので諦めることにしました。石山から輪行。

ログ

今回は、915ブルべ(アタック上高地)を見据えてまずはとりあえず300km以上走ってみる、というのが裏テーマでした。今までも250km走って体力残ってたので「パークウェイくらいの坂と平坦なら余裕じゃね?」と思ってたけど残念ながら未達。脚は動くのに残念、無念です。

とは言え、真夜中単調な平坦とか200km超えてからのパンクとか股ズレとか、体力以外の課題が見えたので、まぁ収穫はあったのかな。と、自分を慰めてみる。うん、悔しい。

2019.10.20リベンジしました。シャモアクリーム使わなかったんで、やっぱり水かぶり過ぎたんでしょう。







終わり。

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