デブがダイエットのために選ぶべきロードバイクのおすすめポイントについて考えてみる

パーツとか
メタボも安心11-34T

4月になって期も新たに新元号も迎え、今年こそダイエットするぞ!とロードバイクをお探しのぽっちゃりさん、こんにちわ。

わたくし、身長170cm、半年以上かけて100kg→90kgにようやく減らせた根っからのデブでございます。

食わなかったらもっと減ってると思うんですが、僕にとって食事制限は死刑宣告に等しく(言いすぎ)、デカ盛りはダイエットを続けるモチベーションなので仕方ありません。そう、仕方がないのです・・・。

でも、そんな僕でもなんやかんやで10kg以上減ってる訳で、まだまだ減らせる気はしてます。つまり、ロードバイクはやり方次第でちゃんとダイエットできます。僕のブログの駄文読むなり、他のダイエット経験者のブログ読むなりでいろいろ調べてみるといいと思います。

本当にやり方次第だと思うので、「手軽に痩せられる」イメージをうたう、検索にひっかける事だけを目的にした総合メディア系の記事は特に疑いの目で読みましょう。きっと痩せ型で自転車に乗ってないイケメンがデブをバカにしながらスタバでmacでチャチャッと書いているに違いありません。重りをつけてみましょうって何だよ!既に重いからダイエットすんだよ!ムキィー!


さてさて本題。ちょっと興味を持って調べてみるとそのラインナップの多さと価格差から、とたんに意味が分からなくなるロードバイク。

10万から100万って何やねん!全部同じやんけ!っていうね。

僕はロードバイク歴1年に満たない初心者ではありますが、デブ視点で思う「デブがロードバイク選ぶにはこういうとこがポイント」と思った点をつらつらと書いてみます。

くどいですが、初心者の主観・独断の話なんで話半分に読んでね!
でもダイエット目的のリアルデブ視点の自転車選び記事はあんま他にないよ!

ロードバイクに乗ったことがなく、ある程度は自力で調べてみたけどもうちょい検討材料が欲しいって人向けにしたので、よくあるコンポ(ソラとかアルテグラとか)とか素材(カーボン・アルミ等)とかの違いの説明はすっ飛ばしたデブ視点特化記事です。価格は手の届く範囲でベストな選択を。きっと後悔はしません。

具体的な自転車のピックアップはしませんが、以下、参考にどうぞ。

※「デブ」という表現が頻発しますが、どうか気を悪くしないでください。ぽっちゃりさん、とか重めの人、では語呂が悪いので。。。

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デブを止めるのはディスクブレーキかリムブレーキか

ディスクブレーキが主流になりつつある、とかまだまだ発展途上、というのは目にしたことがあるかと思います。ディスクブレーキタイプにすると若干費用が上がるんですよね。

でも、制動力の高いディスクブレーキ、おすすめです。

ロードバイクのブレーキは「減速用」に設計されていて、ガッと止まるのではなく徐々に止まっていくようになっています。もちろん思いっきり握るとガッと止まります。

長時間乗るようになるとかなりの握力を使うことになるので、乗り始めの頃は脚より先に握力が持たないなんてこともあるくらいです。あまりネガティブなことは言いたくありませんが握力が尽きて止まれず事故った、って話も聞いたことがあります。

その上でシンプルに考えてみてください。30km/hで移動する60kgの物体に必要な制動力と、同じ速度の100kgの物体に必要な制動力。そして、下り坂での速度増加率。

残念ながらデブは握力でさえハンデを負っているのです。そのハンデとリスクをより小さくする上では、より制動力の強いディスクブレーキの選択がベターです。

「最初の一台にあまり高い自転車はちょっと」と言う方ならなおさらです。エントリークラスの自転車はブレーキのグレードを下げて低価格を実現しているものも多いです。

リムブレーキの場合、シマノ105以上のグレードとティアグラ以下では構造が違って、制動力も大きく下がります。さらにエントリークラスの場合、ほとんどがシマノ製ブレーキでもありません。

ブレーキは安全に大きく関わるパーツです。調べてみると色々な人が書いてますが、エントリークラスの自転車を買ったならまずブレーキを変えるべき(最低でも105、できればアルテグラ)というくらい差があるので、もし欲しい自転車がリムブレーキタイプでも、ブレーキ性能には注意しましょう。

デブにとって坂は壁。コンポよりギア比に注目

価格差にダイレクトに直結している「コンポのグレード」に目が行きがちで、初心者向けの記事ではあまり細かく説明される事が無いんですが、コンポのグレードや変速段数(11枚か10枚かとか)より、そのコンポに含まれる「ギア比」の方に着目するべきかと思います。

ギア比というのは、前後のギアの歯数の組み合わせの比率のことです。この組み合わせによって大きく変わるのはギアの重さ、分かりやすいのが「坂の登りやすさ」で、ギア比が小さければ小さいほど、より小さい力で漕ぐことができます。(ただ、1回転あたりの進む距離が下がるので、同じ距離を進むにはより多く回さないといけません。)

僕の「シナプス」のメーカー、キャノンデールで同じ105コンポのバイクを比較してみましょう。

まずはピュアレーサーのSupersix Evo

クランク(前ギア):Cannondale Si, BB30a w/ FSA rings, 52/36
リアコグ(後ギア):Shimano 105 7000, 11-30, 11-speed

続いてエンデュランスモデル Synapse

クランク(前ギア):Cannondale Si, BB30a w/ FSA rings, 50/34
リアコグ(後ギア):Shimano 105, 11-34, 11-speed

黄色の下線がギアの違いです。

「リアコグ(後ろのギア:スプロケット)が11-30」というのは、一番小さい(重い)ギアの歯数が11本、一番大きい(軽い)ギアの歯数が30本という意味です。

上の2つのモデルでは、SuperSix Evoの一番軽いギア比がフロント36T/リア30T=1.2倍、synapseの一番軽いギア比がフロント34T/リア34T=1.0倍で、同じ105モデルでもギア比で言えばシナプスの方がより小さい力で登れる(その分回す)と言うことになります。

ギア比が大きければもちろん加速につながったり、ノーマルクランクとかコンパクトクランクとかギア比のお話はもう少し複雑ですが、「同じグレードでもタイプが違う」ことが説明したかったのでひとまずはこの辺で。

ただでさえ重力抵抗が高いデブにとって、坂はもはや壁です。

でもギア比1.2倍では登れない坂も、1.0倍なら登れるということが起こります。この0.2の差は実感できるくらいめちゃくちゃデカいです。坂が不安という人はコンポのグレードが下でもよりギア比が小さい方を選んだ方が安心です。

「トレーニングにならない」「歯数の差が大きければ大きいほど、変速の差が出る(段ごとの必要になるパワーの差が大きい)ので、スムーズに乗れない」などの理由でリアの歯数は少なめを選ぶのが主流で、もっともだとも思いますが、あとからでも変えられるので、今から選ぶならとりあえず大きな歯数にして「軽すぎる」ってなったら変えたらいいかと思います。少なくとも今の僕はそれなりの勾配を登るには34Tが手放せません。

ただ、「乗ってる人」からすると34Tって邪道というか、漕げないレベルに軽いみたいなので(32Tで「乙女ギア」とか言われたりします。最近はしませんかね。)その辺の割り切りは必要です。

エンデュランス系とピュアレーサー系 ダイエット向きなのは?

たぶんエアロモデルやグラベル・シクロなどをダイエット用に検討される方は少ないと思うので、エンデュランス系がいいかピュアレーサー系がいいか、です。

エンデュランス系はピュアレーサー系に比べて「振動吸収性に優れる」「アップライトなポジションで長時間乗っても疲れにくい」という点を特徴にしたロングライド向けのバイク、と言われます。

振動吸収性は各メーカー様々なギミックで工夫してますが、どの仕様が最も衝撃吸収性に優れるのか、ホントの所はたぶん分かりませんw

少なくとも同じメーカーのピュアレーサー系と比較すれば振動吸収性に優れてるってことでしょう。でも、あえてガチガチにしてない限り、同じグレード・素材なら「ピュアレーサーが格段に劣る」とは考えにくいので、その差はおそらくちょっと乗りやすいかな、程度でしょう。300km超えとか何日もぶっ通しで走るとか本当の長距離なら積み重ねで大きな差にはなるでしょうが。

ダイエット的なポイントはむしろ「アップライトなポジション」の方にあります。「低い車体重心」「高いハンドル位置」などなどです。

これまたキャノンデールで比較してみましょう。

本来はジオメトリに基いて写真では比較できないレベルの小さな特性の差が他にもたくさんあり、詳しい人が見たら怒られるレベルで強引に比較してますが(許してね)、ごく大雑把にいうと、エンデュランスモデルは体幹にかかる負荷をよりマイルドにした設計が一つのポイントと言えます。

長時間乗っても疲れない理由の一つでしょう。

長時間乗れば乗るほど消費カロリーは増えるので、じゃあ長時間乗っても疲れないエンデュランス系の方がいい?

となりそうなもんですが、体幹を使う量が違うので、同じ距離・時間なら運動量と消費カロリーは

ピュアレーサー系 > エンデュランス系

ということになると思います。

ごくごく小さな差のようにも見えるのですが、実際、僕が今のシナプスに変えた直後はより長い距離を乗れるようにはなりましたが、前傾寄りで体幹を意識する姿勢に変えるまで体重が減りにくかった記憶があります。いわゆる「ダイエットの停滞期」だったのかもしれませんが、「減らないなぁ」と思って体幹を意識し始めてからまた減り始めました。

この2つについては、最低100kmの長時間・長距離を目標(少なくとも5時間以上)として取り組むならエンデュランス、短時間で坂も含めて集中的に取り組むならピュアレーサー、というスタンスの違いで選んだ方がよさそうに思います。

デブが気にしたいホイールの「縦剛性」

これは各メーカー初期ホイールではそんな差がないのでは、と思いますし、最初のうちからホイールの交換を考える人も少ないかも知れませんが、良く言われるようにホイールはかなり走行に影響します。

スピードもそうなんですが、デブ的に気にしたいのは「縦剛性」です。

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リムとは、タイヤを装着する「ガワ」の部分です。上のページはこの「リム」に高さがあるかないかで、タイヤの歪みに違いが出るという説明です。

ホイールは、重さで一時的に撓(たわ)みます。スポークがあるのでメーカー推奨体重範囲ならひしゃげて潰れることはそうそう無いでしょうが(最悪先にスポークが折れる)、残念ながら体重があればあるほど撓みます。

撓みはパワーロスにつながり、パワーロスは疲労感につながります。余計な疲労感はダイエット効果マイナスです。まさに暖簾に腕押し。

デブの場合、リムがある程度高い方が自重によるパワーロスが起こりにくい、ということをホイール選びの際に思い出していただければ。あ、もちろんメーカー特性や素材・重量、ベアリング性能の方が重要ですよ。

まとめ

  • 握力のハンデは意外に大きい。ディスクブレーキがおすすめ
  • 坂が不安ならコンポのグレードより最小ギア比が小さいものを。トレーニング主体なら大きいものを。
  • 長距離目標ならエンデュランスモデル。ただ、短距離ならピュアレーサーの方が効果はありそう。自分の取り組みスタンスに合わせた選択を。
  • ホイールはリムハイトがある程度高い方がいい

つらつらと思うままに書きましたがこんな感じでしょうか。結構な長文になりましたが、読んで頂いてありがとうございました。「結局何がいいの?」に対する結論が「スタンスによる」になってしまって申し訳ありません。

僕はデカ盛りを食べに週1、多くて週2で100㎞~200㎞くらいを目安に乗るというのがダイエットの基本スタンスなので、ディスクブレーキでギア比1倍でエンデュランスモデルのシナプス、ホイールは35mmセミディープのレーシング4DBという構成です。

2~3時間くらいの時間で週に何度かやるならピュアレーサーでカチッと走る方がいいと思います。残念ながらギア比1倍のモデルは見つけられませんでした。あるかも知れませんが。

どうしても1時間ほどしか作れないなら多分ジョギングの方がいいです。(過重で膝が痛くて走れないなら仕方ありませんが)

ちなみにディスクブレーキでギア比1倍でエンデュランスモデルは、シナプスのほかはトレックのDomane、ジャイアントのDefy Advanced2あたりですかね。全部見てるわけじゃないので、他は知りません。

でもまぁ僕がシナプス105にしたのは、8割方「速さを主張しないカラー」が気に入ったからです。最終的にはそこ(自分が気に入って乗れるかどうか)が一番大事なポイント!




終わり。

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